明治期に欧米への輸出向けに日本で製作されたカップ&ソーサーです。
エッグシェルと呼ばれる繊細で薄い生地は当時とても高く評価されていました。
明治期の輸出向けの磁器は、明治の中期〜後期になると大量生産になり絵付けや細部が大味なものが主流になってくるのですが、こちらのような初期のものは江戸時代からの職人の手仕事が光る逸品が多く見られます。
ソーサー中央とカップ外面の下半分にはグラデーションの美しい牡丹の花が描かれ、その周りには青いすすきの上をたくさんの赤とんぼと色とりどりの蝶が飛び交っています。
蝶たちの背景には白いビジューが無数に配置されています。
ふちはただの金彩ではなく黒地を背景に和風の柄に金彩が施され、ブルーの桜で飾られています。
すすきも赤とんぼも日本の秋を思わせるモチーフで、ただ模様として描かれているというよりも一つの風景として描かれている印象です。
すすきの背景はブルーの淡いグラデーションになっており奥まで続くすすきの広がりを感じさせます。
カップ、ソーサーの裏には中村造と朱色の細い字でサインがあります。
おそらく横浜で作られたものではないでしょうか。
カップ内側の中央に製造時にできた黒いキズが見られますが反対側には響いていません。
またソーサーのふちに一か所1�冂�度のひびがあります。
生産地 日本(横浜)
年代 1880年頃
サイズ カップ(口径9�僉々發�4.5�僉�
ソーサー(13.7�僉�
状態 上記をご確認ください。
Note: 表記についての補足説明