1905年、エドワード時代に作られた、大変すばらしい気品あふれるブローチです。
15金と天然のハーフシードパール70個を使って、ツバメと蒲の穂を巧みに表現し、新鮮で躍動感のあるコンビネーションとなっています。無駄な物をそぎ落とした芸術的なディテールと高いクラフトマンシップを兼ね備えた非常に美しいアンティークジュエリーです。
ツバメは渡り鳥で、どんなに遠くからでも必ず同じ家に帰ってくることから、旅の無事と誠実さを象徴していました。
また、夫婦で子育てをし、ヒナに餌を運ぶ姿から長く幸せな家庭を築くことのシンボル、幸せを運ぶ鳥とみなされてきました。
蒲の穂は英語ではCattailといい、特にヴィクトリア時代において平和と和解、そして繁栄のシンボルとされていました。
当時のイギリスは1902年にボーア戦争が終結していましたが、世界中に植民地や領土を持ち、インドのように遠くの地で勤務していた将兵たちがたくさんいました。
黄金色に輝く蒲の穂の上にツバメを重ねたこのブローチは彼らが恋人や奥方に、変わらぬ愛の誓いと、無事の帰還、そして平和への願いを込めて贈った品だったのかもしれませんね。
ツバメの尾の部分に落下防止のチェーンをつけるためのリングが取り付けられています。
ピンは正常に可動し、固定も程よい固さで安定しています。
15金がふんだんに使われていて高級感があり、天然ハーフシードパールは100年以上たった今でも、きれいなクリーム色で照りがあり美しい状態をほぼ保っています。
ほとんど使われることがなかったのか、コンディションがとても良くお勧めの一品です。大切な方へのプレゼントにもいかがでしょうか。
素材 15金(翼の裏に15のマークがあります)、天然ハーフシードパール70個
サイズ 蒲の穂6.2cm、翼から翼まで5cm 8.1g
年代 1905年、エドワーディアン
エクセレントコンディション
イギリスのアンティーク店より買い付けしました。
Note: 表記についての補足説明